
代表を含めて全社員がフルリモートで勤務しているソウルウェア。8期目に突入したところですが、実はリモートワークが本格導入されたのは2年前。それまでは高田馬場にオフィスがあり全員通勤していました。
社員から、結婚や家族の転勤をきっかけに東京を出なくてはならず、退職の相談が挙がったことをきっかけに、吉田代表がわずか半年で体制を作り適用されたリモートワーク。
現在は、県外から在宅で仕事をするメンバーはもちろん、都内に住んでいるメンバーも家やカフェで仕事をしています。また、池袋のWeWorkに占有オフィススペースを構え、会議や打ち合わせがある時はそこを利用することもでき、自由なワークスタイルが選択できます。
期ごとに開催している全社会で、普段は県外で働くメンバーも全員WeWorkに揃ったので、ソウルウェアでのリモートワークについて素直な感想を聞いてみました。
ソウルウェア式リモートワークの運用方法
・9:00〜10:00くらいの間で全員出勤し、18:00〜19:00の間で退勤をしている。(打刻はkinconeを利用しSlackで行なっている)
・普段はSlackで全員繋がっており、何かあればそれぞれチャットでやりとりしている。
・ミーティングなどではzoomを利用している。社外の顧客と話す時も基本的には同じようにzoomで提案や相談に乗っている

座談会メンバー
- 名前:文中の表記(職種・拠点)
- Kさん:K(エンジニア・和歌山)
- Sさん:S(カスタマーサポート・福岡)
- Nさん:N(エンジニア・藤沢)
- Mさん:M(エンジニア・都内)
- Tさん:T(エンジニア・都内)
- Yさん:Y(エンジニア・千葉)
- サリー:(広報・都内)本記事ではインタビュアー
リモートが始まってどう感じていますか?

今日はひょっとしたら言いにくいこともあるかもしれないので吉田さん(ソウルウェア代表)には席を外していただいています。社員の皆さんから普段のリモートワーク、ソウルウェアでの働き方について本音のお話を聞ければと思いますのでよろしくお願いします。
よろしくお願いします。


では早速ですが。ソウルウェアはメンバーのほとんどがエンジニア。そもそも皆さんはリモートワーク自体、初めてですか?前職で経験があったなど。
初めてですね。


なるほど。ではまず、ソウルウェアでリモートワークが始まった後に入社されたNさん。
Nさんは「リモートワークだから」入社を決めたと思いますが、なぜリモートがよかったんでしょうか?
うちには子どもが3人いて、上の子は小学4年生の双子、下の子は3歳です。今までは私も旦那さんも普通に通勤して働いていました。下の子は保育園、小学生の双子は学童に預けていました。学童が毎年度、入所の更新が必要なんですが、なぜか今年は双子の妹の方だけ落ちてしまったんです。(苦笑)
普段、学校で授業があるときは数時間のお留守番で済みますが、夏休みなどの長期休暇に家に一人にするのはさすがに心配だなぁと思い、今までの仕事を辞めて、自宅近くの職場を探していました。
転職活動をしている中で、リモートワークという言葉を知って、「これなら…!」と思って。
そこからはリモートワークできる職場を探して、見つけたのがソウルウェアという感じです。

※Nさんのその後の生活の変化は以下の記事で紹介中!


一方で、創業当初から在籍するメンバーは途中からリモートワークが始まりましたよね。
正直、今の働き方はどうでしょうか?

僕は千葉県に住んでいて、当時の高田馬場のオフィスまでは往復4時間かけて通勤していたので、圧倒的に今の方がいいです。時間も有効に使えるし、体力的にもかなり楽ですね。
僕は家がそこまで遠いわけではないけど、満員電車に乗って通勤しなくてよくなった(笑)あとは、子どもが幼いので体調を急に崩したり、保育園へ急にお迎えに行かなくてはいけない時がある。リモートで自宅やすぐ近くのカフェで作業していればそういう時もすぐに対応できます。


私は電車が嫌でオフィスの時から自転車で通勤していた。今もWeWorkへは自転車で通っていますが、雨の日は自宅作業にするなどその日で働く場所が選べる。
あと実は最近、体調を崩して数日間の入院をしてしまったんですが、後半は体調も回復してたので普通に病院のベッドで仕事ができた(笑)
デメリットは全く歩かなくなりますね。運動不足を常に感じています。

そういう意味で言ったら僕は今の方が運動できてるかも。僕は普段、和歌山県の自宅で作業していますが、東京にいた頃のように通勤に使う時間もないし、仕事が終わったら近くの体育館に出かけて行って趣味の卓球を楽しんでいます。
ただ僕は意外と、オフィスで仕事する方が好きだったりして。というのも、自宅に作業スペースを作ってはいるものの家族がたてる生活音や、田舎なので不意に近所の人の訪問があったりして作業が中断されたりすることもあるんです(笑)集中しやすいという意味では自分はオフィスの方があってるなという気もしますけどね。
ただ、田舎に行ってもリモートワークという選択肢のおかげで東京と同じ仕事が続けられているのはありがたい。
私は普段、福岡県の自宅で仕事をしています。子育てや家事と両立するという意味ではリモートワーク、すごく有り難いし今の方がいいです。私は業務内容がカスタマーサポートで顧客対応をずっとしていることから、確かに時々、家以外の場所で息抜きに作業できたらと思うことはありますね。だからそういう時は近くのカフェに出かけたりしています。


基本的には皆さんリモートワークの方が今の生活スタイルにフィットしていると感じているようですね。
東京にいるメンバーは今のソウルウェアのようにシェアオフィスも用意していれば、「働きたい場所をその日の気分で選べる」というのがいいみたい。
一方で運動不足や閉塞感を感じることもあるようなので、うまい息抜き方法を見つけていないとストレスを感じそうですね。
リモートワークとコミュニケーション

これまで社員インタビューを通して、リモートワークの課題や難しさについて皆さんにも聞いてきました。
ソウルウェアでは普段、メンバーはSlackで繋がっているだけの状態。
顔が見えない分、コミュニケーションの点で難しさを感じる時があるとの声が多かったですが、具体的にどんなところが挙げられるでしょうか?

受託開発チームは定例でzoomなどWEB会議ツールを利用して会話しています。あとはSlackなどのチャットツールを用いて、個人間での技術の話はできているかなと。機会がない、という訳ではない。
会って直接すればすぐ済む話をWEB会議だと手間がかかったりするなと感じることはあるよね。あとは直接会っていると、複数人が同時に会話しても問題ないけど、WEB会議だと1人1人順番に話していくような。会話のリズムというか、それが難しい時はある。


自論ですけど、オフラインで盛り上がらないものが、オンラインで盛り上がるということはないのかなと。つまり、リアルでちゃんと関係が築けているからオンラインでも関係が成り立つというか。「阿吽の呼吸」みたいなものはチャットやWEB会議だけだとなかなか難しいものがあるのかなぁ。

どうすればリアルでの信頼関係に近い形をオンラインでも再現できると思いますか?
ミーティングを増やすなど、会話する機会を増やしていくとか?
ミーティングを増やせば、ある程度仕事は円滑になるかもしれませんね。でも、雑談が増えたり盛り上がる、というのはどうなんだろう?


そういう話なら、自分から発信することが好きな人やポジティブな人、オープンな人が向いてるよね。(最近、入社してきたNさんに対して)新しく人が入ってきた時は、やっぱりお互いに様子を伺いがち。でもNさんみたいに明るい方だとこちらからも声をかけていきやすい。
リモートで一緒に働きたいと思う仲間とは。

そうするとリモートに向いてる人って明るい方、でしょうか?他には何かあります?

誰の目が無くても、自分できちんと仕事することができる人ですかね。

でも自分だけで抱えてしまうのは違くて。何かしら自分から発信して欲しいですね。嬉しいとか面白いことだけではなくて、できなくて困っていることも含めて。
オフラインだと、誰かが困っていたら周りが察することができるけど、とくにソウルウェアの場合はチャットだけなので沈黙されてしまうと気づけない。
あとは指摘を受けたとしても、へこみすぎない。もちろん、指摘する側も文字だけで伝える場合はかなり気を遣うんですが。その逆で、指摘されてもプライドが先行して反発されてしまっても難しいかも。


そうですね。注意や指導などネガティブな印象を受けやすい話の時は、あえてチャットではなくて電話やWEB会議などを使って、温度感も含めて相手に伝える方がいいのかも。
快適なリモート環境の作り方

それでは、環境作りの話ですが。リモートワークするにあたって、意識して自分で整えている環境はありますか?自宅に書斎を用意したり、音楽をかけているなど。ちなみにソウルウェアでは、PC・モニター・携帯電話は会社側で支給してくれますね。
僕はそもそも基本的には自宅で仕事しません。近くのカフェに必ず出かけて行って仕事しています。子どもが熱で保育園を休んでいるとか、特別な事情がない限り、家は完全にプライベートな空間にしている。


僕は普段、寝室として利用している部屋が仕事場。机と椅子は少しいいものを買いました。疲れづらいようなのを。ノイズキャンセリングのヘッドフォンは、実は会社で購入してもらったんです(笑)それで音楽を流したりして、生活音を排除しています。

私は日中は家に誰もいないんですけど、それでも自室に行って音楽かけながら仕事していますね。
私はダイニングテーブルで(笑)

私もリビング(笑)


主婦の二人はリビング派。
子どもを見ながら。主婦業と仕事をシームレスに行ったり来たりできる方が、はっきりONとOFFを分けるより性に合っているなという感じです。


僕もリビングですね。一緒に暮らしているパートナーも在宅で仕事をしているので二人で黙々とPCに向かっています。アレクサで音楽流してますけどね(笑)

みんなそれぞれのスタイルがあって面白いですね〜。
もっと管理の目をなくしたらどうなる?

最後に、吉田さんからの質問も預かっています。実験的な質問なんですが・・。
Q.そもそもリアルタイムのコミュニケーションは重要でしょうか?リアルタイムのコミュニケーションの優先度をさげて、メールなどのコミュニケーションをメインにすれば働く時間帯による制約がなくなるなどのメリットもあるかと思うのですが。
うーん。同じ時間で働いている以上、質問した時のレスポンスを考えるとリアルタイムの方が嬉しいので現状のチャットで繋がっている状態がベストだと思いますね。


例えばzoomをずっと全員で繋ぎっぱなしの状態でリモートするところもあるなんて話は聞くけど、それはあまりにも「監視されている」感じで嫌だよね。
でもかと言って、例えば最低限の業務報告がメールでOKというほど自由になると、どうなのかなぁ。

海外拠点など時差があるところでのリモートワークはこうせざるを得ないかもしれないですね。国内しか拠点を持たないソウルウェアでは、現状みなさんあまり魅力を感じないようですね。
朝型と夜型の人がいて、それぞれの一番冴える時間を尊重したいという形になると、こういう働き方もありなのでは?

うーん。コアタイムありのフレックス、のような働き方が一番メリハリ付けやすくていいんじゃないかなぁと思ってますけどね。10−15時がコアタイムとか。夜型の人にも日中、連絡つかないと困ります(笑)
まとめ
リモートワークによって、自分の生活スタイルを無理に壊すことなく仕事と両立できるようになったという声が多く聞かれました。それは、家庭との両立など、よく社会で問題になっている話だけではなく、「雨だから家で作業する・気分転換にカフェで作業する」などの些細な部分も含めてです。毎日のこういった小さなストレスの解消も幸福な働き方に結びついているのかもしれません。
一方で、リモートワークに適性のある人に関しては、「自律して働ける・意見を自分から発信できる・ポジティブに捉えてアクションに移れる」などリモートかどうかに関わらずビジネスパーソンとしても評価されるような点がとても大切。
会話の中にもありましたが、「オフラインでできないことを、オンラインで上回ることができない」というのは本当にそう言えるのでしょうか。
今回はリモートワークで働く”従業員側”の意見にスポットをあてた座談会となりましたが、次回は”管理側” ”経営者側”からの問題点や成功事例を深掘りしたいと思います。
※代表 吉田氏のリモートワークに対する課題をまとめた記事は以下。

soulwareの広報担当、サリーです!「幸せな働き方」への情報を中心にソウルウェアの様々な取り組み、イベントの様子、たまには雑談などを発信していきます。