9年目のソウルウェア

ソウルウェアは本日12月3日で創業から9年目に入りました。改めて、この一年の振り返りと9年目の姿を私、代表吉田の目線で書いてみようと思います。

昨年から今年にかけてのソウルウェア

昨年から今年にかけての業績は、一時的に新型コロナウィルスの影響はあったものの、いろいろな方々の支援もあり、最終的には売上、利益ともに昨年よりも大幅に伸ばすことができました。
また、創業時は100%だった受託開発の売上構成比を5%程度にまで下げたにもかかわらず、業績を伸ばせたことで、本格的にSIerからメーカーへと転換を果たせたと感じています。

しかし、業績は絶好調だったソウルウェアの内部事情に目を向けるとそれほど順風満帆という感じではありませんでした。

昨年の今頃にも過去を振り返るような記事を書いていて、その記事を書き終わった時には「なかなかいい感じに書けたな」と思ったり、また、「会社としてもなかなか良くなってきたな」などと考えていました。

業績は好調だが…

しかし、実はこの頃、社内で会社に対して溜っていた不満が表面化するような出来事がありました。詳しい経緯は省きますが、従業員の中でも特に信頼していた数人の思いを私がほとんど理解できていなかったのです。

それまで、私は強いリーダーシップを示してチームの自由や自律を妨げるような外部要因から守ることや、面倒な決断を行うことが私のリーダーとしての役割だと考えていましたので、胃が痛くなるような顧客との駆け引きやキャッシュフローの悩みを従業員には隠したり、面倒事を持ち込む外部の人をかなり強い口調で批判したりという態度を取り続けていました。

しかし、少しの勇気ある本音をきっかけに、チームの話に耳を傾けてみると、この強いリーダーシップがチームの心理的安全性を低下させ、本当の気持ちを話しにくくしていたために、チームを自由や自律から遠ざけていたという考えに至りました。

再構築

ここで言い訳をしておくと、頭のいい起業家は初期の不安定なチームを安定させるために、チームに大きな夢をみせて同じ方向を見るようにするんだと思います。しかし、私のような「世界を変えたい!」といった大きな野望もっていない人間がチームを安定させようと思うと、強いリーダーシップに頼るしかなかったということです。

そのリーダーシップが起業から一昨年くらいまではうまく機能していたのが、素晴らしいチームメンバーや数々の幸運に恵まれて会社が私個人の器からあふれるくらい発展したことで、機能不全を起こしたのだと思います。

なので、このタイミングで不満が噴出するというのは必然かつ必要なことであり、チームの本音を聞き、リーダーシップとチームのあり方を再構築することでソウルウェアはまだまだ面白くなると思っています。

まだまだ再構築は進行中で終わりは見えませんが、最近は少しずつ変化を感じられるようになってきました。

9年目のソウルウェア

ソウルウェアがチームに求めることは、いまも以前も「自立」と「自律」です。

正直、ソウルウェアは世間のベンチャーのようにキラキラした会社ではありませんので、夢は自分で見てもらう必要があります。また、先に書いた通り強いリーダーシップも捨てたので、働き方や目標も自分で決める必要があります。

夢も目標も自分の中から捻りだし、自立し、また、自律することは、なかなか難しいことだとは思いますが、他人から与えられたものではない夢や目標はかけがえのないものであり、それこそが社名であるソウルウェアのソウル(魂)であると思っています。

そんな風に見つけた魂は、他の人のものとは違う形をしているかもしれませんが、それが個人や個人を取り巻く社会・コミュニティーを幸せにするものである限り、会社は応援したいと考えています。

そのために会社が個人に対してできることは、できるかぎり安定した労働環境を整え、継続的に働ける場を提供して幸せに働いてもらうこと。それが最低限、必要なことだと考えています。

長々と書きましたが、9年目のいま、ソウルウェアはこれまで登ってきた山のピーク付近にいるのだと思います。しかし、視線の向こうにはまだまだいろんな山が見えます。

9年目は、10年目の区切りに向けて、新たに上る山を決め、装備を整える。そんな一年にしたいと思っています。