RepotoneU導入事例:小児がんの子ども達に笑顔を。ファシリティドッグの活動を支えるクラウドサービス(認定NPO法人シャイン・オン・キッズ)

写真は事務局長のニーリー美穂氏。

認定NPO法人シャイン・オン・キッズは、小児がんと闘う子ども達の為に支援を行う団体です。今回、取り組みの1つであるファシリティドッグ・プログラムの活動寄付金を クラウドファンディング「READYFOR」上で募り、わずか2ヶ月で1,000名以上から支援を集めました。
その寄付金証明書の発行にRepotoneU PDFをご活用いただきました

改めてシャイン・オン!キッズの取り組みやそれを支えたクラウドサービスについて、事務局長のニーリー美穂様にお話を聞いてきました。

子ども達の笑顔を生みだすファシリティドッグ・プログラム

ー ”ファシリティドッグ”というのは初めて聞きました。どんな活動ですか?

ニーリー
ニーリー

私たちは小児がんや重い病気と闘うお子さん、そのご家族を力づける為にいくつかのプログラムを通して活動しています。
取り組みの1つがファシリティドッグ・プログラムです。提供しているのは国内で当団体のみです。

専門のトレーニングを積んだ犬と、看護師資格を持つハンドラーがペアになり、院内に常勤して患者さんのサポートをしています。

月に数回、触れ合いを目的に子ども達と接する”セラピー犬”とは一線を画しています。 ファシリティドッグは、ICUや手術室にも同行して治療に励むお子さんをサポートするんです。 欧米では認知度も高く導入している病院も多いですが、まだ日本では3つの病院でそれぞれ 1頭ずつ。つまり3頭しか現役のファシリティドッグはいないんです。

ー3頭!想像していたより少ないんですね・・・ファシリティドッグのサポートとは実際どんなことを?

ニーリー
ニーリー

心のケアやリハビリ支援などが中心です。

ファシリティドッグの場合は常勤ですから、毎日院内で小児がんなど重い病気と闘う子ども達と触れ合うことで心を支えています。
 
例えば、普段は採血を泣いて嫌がる子でもその場にファシリティドッグがいるから頑張れたり。 

実は子どもだけじゃなく、周りの大人達も救われているんです。 泣いて嫌がる子を押さえつけてでも採血しなければいけなかった医師・看護師たち。

治療中のお子さんの前では弱音を吐けず、保護者の方が病室の外でファシリティドッグを抱きしめてこっそり泣き、また笑顔でお子さんの前に戻れる、というようなこともあります。 

病床で勤務するファシリティドッグに、辛い治療でも心が和らぐ子供たち

ー本当に意義のある存在だと思います。頭数を増やすのは、難しいことなのでしょうか?

ニーリー
ニーリー

コストの問題心のケアの必要性に対する認知の問題があると思っています。
ファシリティドッグ・プログラムを運用するにはハンドラーの人件費も含めて年間約1000万円ほどかかります。

アメリカの小児病院ではファシリティドッグチームが1病院に数チーム配置されているところもあり、病院や病院傘下の基金等が全額コスト負担して資金的にも上手く回っているところが多いようです。
心のケアに対してきちんとお金をかけて手厚いプログラムを組んでいるんですね。

金銭的な問題もそうですが安全に活動するための施策にも十分に力を注いでいます。
院内に動物を入れるので、感染症の予防対策は欠かせません。医療の専門知識を持ったハンドラーがつきっきりで行動します。

でもこの10年で日本でもずいぶん認知されはじめ、問い合わせいただける病院も増えてきました。

これまでファシリティドッグはハワイにある専門機関で十分なトレーニングを受けた犬を受け入れていましたが、実は今、新たに国内で2頭の候補犬も育成中なんです。昨年、ハワイで十分に経験を積んだトレーナーを招致して国際基準に基づき進めています。

ー確かに、ファシリティドッグがいなくても治療は成り立つかもしれない。でも彼らがもたらす付加価値は何にも替えがたいということですよね。 2頭の子犬のデビューが楽しみですね!

シャイン・オン・キッズが感じたインターネットの可能性

ーところで、今回クラウドファンディングという形で寄付金を募ったのはどういう背景があったのでしょう?

ニーリー
ニーリー

これまで私たちの活動資金は、創立者がキンバリ・フォーサイスとマーク・フェリスという外国人夫婦ということもあり、外資系を中心とする企業や個人からの支援を主としていました。

それに加えて活動支援パーティーの場で寄付いただいたり。あとは助成団体などからもをサポートを受けていました。

一方で私たちの活動がテレビや主要な新聞、雑誌などメディアにも取り上げていただくようになり、Facebookで1万以上の”いいね”が付いたことをきっかけに、認知の高まりを感じてインターネット上での寄付に可能性を感じるようになりました。

ー結果、わずか2ヶ月で2000万円以上の寄付が集まる結果になりましたが、予想できていました?

ニーリー
ニーリー

ネット上での寄付は未知の世界だったので、本当に驚きました!

これまでは企業からの支援が多かったのですが、今回のクラウドファンディングでは個人の方々を中心に数多くの応援をいただけたことが本当に嬉しかったです。

クラウドファンディングは予め実施の期間が決められており、さらに今回はAll or Nothing型(予め設定した期間内に目標金額を達成することで、プロジェクト終了日までに集まった応援購入額を獲得できる)でしたので、団体スタッフはもちろんですが、多くの支援者の皆様が、無事に成立するかドキドキしながら応援してくださったようです。

多くの支援者の方々と一体感を感じながら資金調達ができたので成立した時は本当に感慨深いものがありました。 

今回の寄付はFacebook等のSNS経由の流入が多かったんです。
私たちはファシリティドッグたちを一人称にして、ハンドラーとの”絆”や入院中のお子様との”ストーリー”を伝えることを大切にしていたので多くの方に共感していただけたのかもしれないですね。 

1,000名以上の寄付者への証明書の発行はシステマティックに。

ー たくさん寄付が集まったことは嬉しい反面、事務作業は大変になりますよね。kintone導入の経緯やRepotoneUを使った感想を教えてください。

ニーリー
ニーリー

NPO法人の運営アドバイスを行う中間団体から、kintone(提供:サイボウズ社)のNPO法人向けプランと、kintoneでシステム開発を行う株式会社ジョイゾーを紹介していただいたんです。 

kintone自体、他のグループウェアに比べると設定はシンプルなので自分たちでも方法を調べながらシステムを構築することもできなくはなかったのですが、支援者の方から集まった大切な寄付金などの情報を扱うので何かミスがあっては怖いと思い、初期構築はジョイゾーの「システム39」を利用しました。 

ソウルウェアのRepotoneUはジョイゾーの担当者からご紹介いただきました。
クラウドファンディングでご支援いただいた1,000名を越える方々へ寄付金受領証明書の発行にRepotoneUは非常に役立ちました。 

作業に当たったのは事務スタッフ2名で、READYFORから受け取ったCSVデータをkintoneに流し込み、証明書を発行し送付完了するまで、わずか3日でした。

システマティックに行ったことにより、記載内容のミスや入力間違いなどはもちろん起こら ず、時間もリスクも大幅に削減できました。
 
証明書の作成も、今までは封筒の幅に合わせデザインするのが大変でしたがRepotoneUは視覚的な帳票デザイン操作ができるので助かりました。 

NPO法人は支援者からの寄付で成り立っているからこそ、本来の活動に注力する時間を一番 に確保したいので、こうしたバックオフィス業務の工数削減は非常に重要です。 kintoneにもRepotoneUにも本当に助けられています。

高齢社会の日本では高齢者向けのサービスや団体が注目されるが、小児がんで闘う子ども達への支援も自分たちの団体を通して少しでも認知が広がればいいと語るニーリーさん。
あたたかな支援を支える為に、クラウドサービスが活用され、無駄な時間の削減に役立っていることを確認できたインタビューとなりました。

今回インタビューさせていただいた認定NPO法人シャイン・オン・キッズ様のサイトは以下から

RepotoneUの詳細は以下からご確認できます