コワーキング探訪記:シンガポール「One&Co」

One&Coジェネラルマネージャーの伊藤さん。
Co&CoのCDOでもあります。

今回のコワーキング探訪記はなんと日本を飛び出し、アジア経済の中心地シンガポールへ!
中でもシンガポール随一のビジネス街に、2019年8月にOpenしたばかりの「One&Co」へ訪問してきました。そこでは単なるコワーキング施設の提供だけではなく、日本とシンガポールを繋ぐ様々な取り組みについて知ることができました。

サリー
サリー

今回はエンジニアKOBAYASHIではなく広報のサリーがシンガポールの働き方を探るべく出張!スペシャルVerでお送りします!

個が集まり、力を合わせて共に生み出すような場所を

ー「One&Co」はどんな成り立ちなんですか?

伊藤
伊藤

『One&Co』というブランド名の由来は「個(One)が集まり、互いに⾼め合あうことで新たな共創(Co)が⽣まれる場となることを⽬指す」から来ています。

個=One”は多様な人種・宗教・バックグラウンド・価値観などが交差するシンガポールで、ここを多様で異質な唯一無二の個に光を当てる場所にしたいという想いから。

”共創=Co”とは個の力を信じながらも一人では生み出せない何かを共に生み出す、という想いが込められています。

札幌から始まり今は日本各地に交流型のコワーキング事業を展開する株式会社Co&Coと、JR東日本(東⽇本旅客鉄道株式会社)がタッグを組んでスタートしたのが私たちOne&Coです。

もともとシンガポールでJR東日本が『JAPAN RAIL CAFE』という交流プラットフォームを展開していました。日本に興味のあるシンガポール人や旅行者が、日本の食や文化を気軽に体験でき、もっと日本に興味を持ってもらい、最終的には日本へ実際に足を運んでくれるようなインバウンド誘客の場です。

そこから今度は、シンガポールへ進出する日本企業とシンガポール企業が繋がるBtoB向けの場としてコワーキングスペースOne&Co事業がスタートしたのです。

ーなるほど。伊藤さんはOne&Coでどんな役割をされているんですか?

伊藤
伊藤

私はコミュニティコンダクターとして常駐し、利用者の皆さんのコミュニケーションが円滑になるよう日々の相談役からイベントの企画まで様々な形で皆さんの後押しをしています。
私の他にシンガポール人のスタッフも常駐しています。

ー日系企業とシンガポール現地の企業の、割合はどれくらいですか?

伊藤
伊藤

2019年8/26にオープンして、おかげさまでプライベートオフィスはほぼ埋まっている状態です。
割合としては今はまだ日系企業の方が多いですが、ローカル企業の方ももちろんいますよ。最終的には日系企業:ローカルは6:4くらいの割合にしていきたいですね。

この場所で、カオスを作りたい

ーOne&Coでは定期的にイベントやセミナーを開催されているそうですね。
シンガポールはアジアの中でも経済発展が目覚しく、最先端なイメージがあります。ビジネスマンも積極的で話の展開も早そう。
日本人はどちらかというとシャイな国民性がイメージにあって、こういうコミュニケーションの場で催されるイベントでは萎縮してしまうのでは?

伊藤
伊藤

シンガポール人だろうと、何人だろうとイベントやワークショップで「はい、それでは自由に話して」と投げたらみんな戸惑うし、なかなか発言は生まれません。

だからこそ、私たちは“コミュニティを作る”ことから始めます。
例えばOne&Coではビジネスを目的に集まるイベント以外にも「ウィスキー好き」「スニーカー好き」「海好き」のような軸で人を集め交流イベントを開催したり、ポッドキャストを収録したりします。

そうすると人と人が繋がる入り口がいきなりビジネスじゃなく、趣味の軸からなので距離も縮まりやすいし相手の色んな部分を垣間見れる。そしてそこから新しいビジネスが生まれたりする。

色んな人が出会って、新しいアイディアが生まれる「カオス」な状態を、私たちは作りたいんです。

ーカオス。イノベーションが生まれる環境としてはとっても楽しそう!
他にもカオスを生むための工夫はありますか?

伊藤
伊藤

例えば1時間のワークショップなら最初の30分間はアイスブレイクに費やします。よくイベントやワークショップだと最初の10分くらいで自己紹介して、本題に流れていくことが多いでしょう?

ーそうですね。いまいち緊張が解けないまま、探り探り時間が進みます・・・。
冒頭で自己アピールをどれくらいできるかにパワーを使い切ることもしばしば。

伊藤
伊藤

私たちは参加者が打ち解けるまでにたっぷり時間を使う。しかも、”単なる自己紹介”はしません。
SDGs(*注釈)やスーパーヒーローなどをテーマにしたチームビルディングをするなど、互いに交流できるコンテンツを準備しています。そうすると相手の肩書きではなく、”人となり”が知れて仲が深まるんです。

それから母体のco&coで語学教育事業を展開してきたノウハウも活かして、「コラーニング×コワーキング」をコンセプトに、語学コミュニティ作りやプログラミング勉強会なども開催しています。

ー単なる仕事仲間だけではなく、プライベートでも気の合う仲間を見つけられそう!日本を離れて働きに来ている人でも孤独感を持たずに過ごせそうですね。

日系企業が海外進出する上で大切なこととは

伊藤
伊藤

シンガポールは外資で発展してきた国です。色んなバックボーンや考え方を持った人がたくさんいるので、日本では簡単に会えないような凄い人や、キャラクターの濃い人にもたくさん会える。本当に面白い国だと思いますよ。

ー海外から良いサービスや企業を招致してここまで経済大国へと発展してきたんですよね。日本の企業がこれから進出する隙間ってあるんでしょうか?

伊藤
伊藤

もちろん!日本にもたくさんいいところがあります。だけど、「日本で良い」から「海外でも良い」は成立しにくいと思います。商品が良いことと、その土地でウケるかは別の問題です。

ーというと?

伊藤
伊藤

例えば、
最近アフリカで様々なビジネスが誕生していると聞きます。
「住所がない」アフリカで宅配や郵便を届けるサプライチェーンが続々登場していたり。
ケニアでバナナ農家とベンダーを結ぶアメリカ人のスタートアップも登場し、今はそのプラットフォームを基盤に新たなビジネスへ拡がりを見せているようです。

ー必ずその土地にあったニーズがあり、それに応えることが大切ということですね。

伊藤
伊藤

そうです。
その”ローカルを知る”ことに私たちは協力したいし、その為に存在しています。

日本国内にはたくさん良質なサービスが既にあり、革新的な新しいサービスを国内で生み出そうとしても、既存市場で戦うには競合だらけだと思います。

そもそも日本国内向けの課題解決策は、なかなか世界で通用するのは難しそうです。世界には、数えきれないほど多くの課題とニーズがあり、そしてチャンスがある。

その為に私たちはシンガポールで、日本とローカルを繋いでいるんです。

施設案内

お洒落なエントランス。1年中暑いシンガポールらしく熱帯の観葉植物がたくさん。
様々な企業が心地よく利用できるよう、Tシャツでもスーツでも馴染むインテリアや空間作りが為されているとか。
美味しいエスプレッソやフリードリンクもあるバーカウンター。
今回はここに伊藤さんと座ってお話を聞いていました。
バーカウンターの奥のテーブルでも楽しそうに会話する利用者の皆様の姿。
集中スペースもあります。
プライベートオフィス21部屋、専用デスク37席、ホットデスク101席を構える。
バーチャルオフィスもあるそうです。

シンガポールではコワーキングスペースが多く、スタートアップ企業やフリーランスの方が利用しているようです。家賃全般が高くオフィスを借りるのも一苦労なシンガポールでは、月数万円から利用できるコワーキングスペースは人気の様子。
今回お邪魔したOne&Coは「日本とシンガポールを繋ぐ」唯一無二のコンセプトや、交流・学び・憩いの場としてシンガポールでも注目のコワーキングスペースとなっているようでした!

One&Coの公式HPはこちらから↓