kincone導入事例:長野の小さな会社がフレックス勤務とDXで残業時間50%以上削減!(エーピーエヌ株式会社)

kincone 導入事例紹介
テレワークの社内風景

エーピーエヌ株式会社(本社:長野県岡谷市)は従業員10名の小さな会社です。プリント基板の設計から製造、実装まで幅広く対応しています。
子育て世代が30%を占めるエーピーエヌ株式会社では、これまでの固定労働時間制からコアタイムありのフレックス勤務へ働き方を改善し、社員の柔軟なリクエストへ応えていけるように整備。
その際に「kincone」を導入し、本格的な勤怠のクラウド管理を始めた例をご紹介します。

エーピーエヌ株式会社
利用人数:10名

導入時期:2021年10月〜

フレックス導入&kincone導入で残業時間を50%以上削減

ーこれまでは固定労働時間で勤務されていたんですよね。

小松:はい。
当社は30代前半の社員が多く平均年齢が若いです。かつ、子育て世帯も30%と多いので、経営理念として働きやすさを軸に社員のエンゲージメントを向上するということを大切にしています。
社員が安心・安全に働ける環境を作るという意味で、勤怠管理は力を入れていこうと思いまして。

固定労働時間だった時は子どもの急病などで迎えに行くとか、突発的に起こる事由に関して対応しづらかった。
子育てしている社員に、子どもの急な用事への対応や、学校行事にも仕事を理由に欠席してほしくないのでフレックス制度を導入しました。
それに、前日に遅くまで働いた時にフレックスにしてしまえば翌日遅めに出社するなどして調整できるなと考えました。

ーフレックス制にしたタイミングでkinconeを導入いただいたんですね。

小松:そうです。
当社はメイン事業がプリント基板の設計や機械設計など繊細なCADを操作するために集中して作業するので、細切れに休憩を取ることも多いんですね。
最初は「kintone(キントーン)」の標準機能にあるタイムカードアプリを利用していましたが、柔軟な対応ができるシステムが必要になりました。

ーなるほど。導入までに至った経緯を教えてください。

小松:同様の勤怠管理サービスを4社くらい試したり資料請求しました。決め手は価格でしたね。
当社は10名で利用したかったのですが、大抵のサービスが最低30名〜50名までの定額で。
kinconeはシンプルに1人200円だったので、コストが抑えられて良かったです。

ーありがとうございます。kinconeは普段どんな風にご利用されていますか?

小松:私は(事務所にいるので)ブラウザから打刻しています。現場の人たちは端末を用意して、ICカード打刻してもらっています。

ー そのICカードは普段から電車通勤で利用しているわけではないですよね?

小松:そうですね、通勤は車です。勤怠の打刻のためにICカードを用意しました。
今まで社員証が無かったので、これを機にFelica対応のカード型社員証を全員に付与したんです。
将来的には部屋のキーロックなどにも使いたいと思っています。あとは単純に、カードでタッチがカッコイイ!という憧れもあって(笑)

ーいいですね。kinconeを利用してから感じた変化はありますか?

小松:日々の打刻が楽です。それから、最終的な締め日の集計作業もとても楽になりました。
残業時間は月間で50%以上減りました。勤怠を自己管理するようになって無駄が少なくなったのだと思います。
それから、有給の取得率も100%になりましたね。

ーそれはすごいですね!同時に、フレックス制度を導入されているわけですが、こちらはどんな変化を感じているでしょうか?

小松:働きやすさが改善したことで作業効率がアップしたと感じています。
社員はみんな積極的にフレックス制度を上手く活用してくれていて、すごくありがたいと言ってくれるので私もとても嬉しいです。

長野県諏訪地域は昔ながらの金属加工の町、DXへ課題あり

ー同じようにフレックスを採用している企業は結構多いですか?

小松:あまり聞かないですね…。
当社は長野県の諏訪地域っていうところにあるんですが、この地域は大手電機メーカーの本社があり、周辺には下請け企業が多くて非常に金属加工が有名なんです。東洋のスイスとも言われています。
諏訪の工業メッセも年に1回開催されていて、そこではレベルの高い金属加工技術が観れたり、ツールの出展もされています。

ー職人の多いエリアなんですね。勝手なイメージですが、昔ながらの技術屋さんだと社内業務のDXはあまり進んでいなそうな…。

小松:そうですね。親子で二代目、三代目の創業企業も多いんですよ。先代の頃からなかなか文化が変わっていない企業も多いと思いますね。
もちろん、みんな素晴らしい技術を持った企業ですけどね。ただ、おそらくデジタルトランスフォーメーションにはちょっと動き遅れてる感じが多いかもしれません。
当社は業務上、開発管理も事業として展開しているのでITリテラシーが比較的高い方だと思います。 なのでkintoneやkinconeを導入しても自分達で拡張してこれたのは大きいですね。

これから対応する課題は電帳法など

ー何か今後取り組むべき課題などはありますか?

小松:電帳法の対応でしょうか。経費精算だけでなく例えば見積書とか注文書とか請求書の保管書類全てに絡んでくるので、運用を考えています。
それからスケジュール管理で現在はMicrosoft Teamsを使っているんですが、会議室の利用状況とか個人の予定共有を自分達の思い描いているやり方で再現できるように模索している感じです。

ーエーピーエヌ株式会社が諏訪エリアの他の企業にも良いお手本となって、周辺企業のDXが加速することを応援しています!

お話を聞かせてくれた人

エーピーエヌ株式会社

プリント基板及び機械設備の設計から製造まで一貫して対応している。また、自社開発製品の揺らぐLED照明「AIKA」の販売も行っている。

小松 英智(こまつ ひでとも)
2004年3月にエーピーエヌ株式会社へ入社、2019年12月に代表取締役社長に就任。
代表就任後に従業員エンゲージメントの向上に力を入れ、従業員が安心安全で働ける環境や仕事にやりがいをもてる環境の構築に取り組んでいる。

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